レギュラーになれなくても腐らない子に育てる|補欠時代を糧に変える親のサポート
教育

レギュラーになれなくても腐らない子に育てる|補欠時代を糧に変える親のサポート

ERI

「うちの子、またベンチだった…」

試合のたびにそんな気持ちを抱えながらスタンドで応援しているお母さん、お父さん、いますよね。

うちにもそういう時期がありました。

子どもが毎日一生懸命練習しているのを誰より知っているからこそ、試合に出られない日が続くのは、見ている側も本当につらかったです。

「どう声をかければいいんだろう」「何かしてあげられることはないかな」と悩んでいる方に、私自身が経験してきたことを少しだけ共有できたらと思います。

正直に言うと、私もやってしまっていました

試合に出られない日が続くと、親もだんだん焦ってきますよね。「このままでいいのか」「チームの方針はどうなってるんだろう」という気持ち、私にもありました。

そしてつい、やってしまっていたことがあります。

コーチへの不満を、子どもの前でぽろっと口にしてしまったこと。「なんであの子が使われるの」って、小声のつもりでも子どもにはちゃんと届いていたんですよね。

あるとき子どもが「僕、このチームで頑張る意味あるのかな」とぽつりと言ったとき、ハッとしました。あの言葉、私が植えつけてしまったんだと思って、すごく反省しました。

他の子と比べる言葉も、無意識に出ていました。「○○くんはもうレギュラーなのに」って励ましのつもりで言っていたんですが、子どもには「自分はダメなんだ」と聞こえていたみたいで。後から子どもに言われて、胸が痛かったです。

試合後に結果を問い詰めてしまったこともありました。「なんで打てなかったの」って聞いてしまって、子どもがだんまりになってしまったことが何度もありました。本人がいちばん悔しいのに、そこを突いてしまっていたんですよね。

悪意があってやっていたわけじゃないですし、子どものことを思うからこそ出てしまった言葉ばかりでした。

私が気をつけたことでいちばん効果を感じたのは、試合後の声かけでした。

それまでは「なんで打てなかったの?」と聞いていたのを、「今日はどんなことを意識してた?」に変えてみたんです。たったそれだけなんですが、子どもが自分から話してくれるようになりました。

責められていると感じると子どもって黙るんですよね。でも「見てもらえている」と感じると、自分から考えを話してくれる。この違いは、実感として大きかったです。

帰り道の車の中で「ベンチから見ててどうだった?」と聞いてみたこともあります。試合に出ていないからこそ、外から見えていたことがあったみたいで、意外とたくさん話してくれました。「そっか、よく見てたね」と返したときの子どもの顔が、今でも印象に残っています。

補欠時代にしか育たないものがあると、今は思っています

レギュラーの子と補欠の子で、将来大きな差がつくのは「補欠時代の過ごし方」だったりすると、うちの子を見ていて感じています。

試合に出られない時間って、準備に使える時間でもあるんですよね。

自分の課題をじっくり考えられる、チャンスが来たときにすぐ動ける体と頭をつくれる。こうした力が、レギュラーになってから本当に大きな差になって出てくると感じています。

腐らずコツコツ続けていた子が、ある日突然ぐっと伸びる場面を見たことがある方、いるんじゃないでしょうか。そういう子の後ろには、静かに見守ってきた親がいたりするんですよね。

「腐らない子」って、気持ちが強いだけじゃなくて、「腐らなくていい環境」が整っているんだと思っています。

親にできることって、実はシンプルでした

何かしてあげなきゃと焦っていた時期が私にもありました。でも結局、親にできることってシンプルだったなと感じています。

結果を急がないこと。成長には時間がかかるし、今すぐ試合に出られなくても、この先ずっと補欠なわけじゃない。それを信じて待てるようになってから、私自身もだいぶラクになりました。

努力を認めること。「毎日よく頑張ってるね」のひとことを、意識して伝えるようにしました。結果じゃなくて、練習に向かう姿勢を見ていることを伝えるだけで、子どもの表情が変わった気がしています。

環境を整えること。栄養・睡眠。地味だけど、こういう毎日のサポートが子どもの土台をつくっていると実感しました。

他の子と比べてしまう気持ちは、今もゼロじゃないです。

「なんでうちの子は…」って思う瞬間、正直あります。でも、その感情を子どもにぶつけてもいいことはないと学びました。

補欠の時間は、無駄じゃなかったと今は思っています。あの時期があったから、うちの子は今もコツコツ続けられているんだと感じています。

子どもが前を向いて努力できるように、隣でそっと支えていける親でいたいと、私もまだ日々試行錯誤中です。一緒に、焦らずいきましょう。

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