「もっと頑張って」は言わなくなった。親の声掛けを変えて気づいたこと
長男の頃、私は励ましているつもりでした
長男が少年野球を始めた頃、試合に出られない日が続いた時期がありました。
私は、「悔しい」という気持ちがあれば、もっと頑張れるはずだと思っていました。
だから、
「悔しくないの?」
「もっと自主練したら試合に出られるんじゃない?」
「このままじゃ、ずっとベンチになっちゃうよ。」
そんな言葉を何度もかけていました。
もちろん責めたかったわけではありません。
親としては、少しでも試合に出られるようになってほしい。
野球を頑張る姿を見たい。
そんな思いから出た言葉でした。
でも、私が励ましているつもりだった言葉は、長男にとっては違ったのかもしれません。
試合から帰ってきても、以前のような笑顔が少なくなりました。
練習へ行く前も、どこか楽しそうではありません。
今振り返ると、私は「もっと頑張って」という気持ちばかりが先に立ち、子どもの気持ちを十分に見られていなかったように思います。
次男には同じことを繰り返したくなかった
今、小学2年生の次男も少年野球を頑張っています。
野球が大好きで、自分からバットを握るような子です。
ありがたいことに4年生の大会へ出させてもらうこともあります。
でも、もちろん毎回試合に出られるわけではありません。
一時期、出場できない日が続いたことがありました。
悔しそうな表情を見た瞬間、私は長男の頃の自分を思い出しました。
以前の私なら、
「もっと頑張ろう。」
「自主練したら試合に出られるよ。」
そう言っていたと思います。
でも今回は、その言葉を飲み込みました。
長男の時と同じことだけは繰り返したくなかったからです。
子ども自身が答えを持っていた
代わりに聞くようになったのは、こんな言葉です。
「今日、自分ではどう思った?」
「これからどうしていきたい?」
「今日できることって何かな?」
すると次男は、自分で考え始めました。
「あの打席は焦った。」
「守備で声が出せなかった。」
「もっと素振りしようかな。」
誰かに言われたからではありません。
自分で必要だと思い、自分から素振りや壁当てを始めるようになりました。
毎日コツコツと練習を続けています。
その姿を見て、「子どもはちゃんと自分で考える力を持っているんだ」と感じました。
私は、その力を信じきれていなかっただけだったのです。
親が変わると、子どもの表情も変わった
もちろん、試合に出られない日は今でも悔しいと思います。
でも次男は、その悔しさを前向きな力に変えています。
「次は出られるように頑張る。」
そう言って、自分からバットを振りに行きます。
私が「もっと頑張って」と言わなくても、自分で考え、自分で行動できるようになりました。
そして何より、野球を楽しそうに続けています。
私は、その笑顔を見られることが一番うれしいです。
もし昔のように毎日「もっと頑張って」と言い続けていたら、この笑顔はなかったかもしれません。
親ができることは、答えを教えることじゃない
子どもが試合に出られないと、親のほうが焦ってしまうことがあります。
「何とかしてあげたい。」
「もっと頑張ってほしい。」
その気持ちは、私も痛いほど分かります。
でも今は、その前に子どもの話を聞くようにしています。
「どう思った?」
「次はどうしたい?」
その一言だけで、子どもは自分なりに考え始めます。
答えを先に教えるより、自分で見つけた答えのほうが、ずっと大きな力になる。
長男と次男、二人の姿を見て、私はそう感じるようになりました。
おわりに
長男の頃、私は「もっと頑張って」という言葉が励ましになると信じていました。
でも今は、その言葉よりも大切なものがあると思っています。
「これからどうしたい?」
「今日できることは何かな?」
そんな問いかけをすることで、子どもは自分で考え、自分の力で前へ進んでいきます。
親が変わると、子どもも変わる。
今回、私が一番変わったのは、子どもではなく私自身だったのかもしれません。
これからも答えを急がず、子どもの気持ちに寄り添いながら、一緒に成長を見守っていきたいと思います。