野球だけが大変なんでしょうか?
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野球だけが大変なんでしょうか?

akiko

野球だけが大変なスポーツだと思われがちですが、実際にいくつかの競技を経験してきた保護者として、私はそうは思いません。

わが家では、子どもがバスケットボール、野球、バドミントンを経験しました。すべてクラブチームに入部していました。送迎や当番、試合、保護者同士の関係。どの競技にも、それぞれの大変さがありました。その中で、今振り返ると一番しんどかったクラブチームは、実はバスケットボールでした。

私の住んでいる町は、バスケがとても強い地域です。男子も女子も全国的に有名で、名前を聞けばわかる学校やチームがいくつもあります。「強くて当たり前」「結果を出して当然」という空気があり、その分、競技に向けられる視線も言葉も、自然と厳しくなります。

バスケットボールという競技は、守備と攻撃が目まぐるしく入れ替わります。ボールを持てば攻撃、奪われた瞬間にはもう守備。考える余裕はほとんどなく、判断と技術を同時に求められます。一つのミスが、すぐ相手の得点につながることもあり、常に緊張感の中にいる競技だと感じました。

練習を重ねても、ドリブルがうまくいかない時期はあります。誰にでもある成長の途中です。それでも、保護者からこんな言葉をかけられたことがありました。

「まだドリブル下手やね」

「正直、向いてないんちゃう?」

「しんどいなら、やめたら?」

強い言い方ではありません。笑顔で、さらっと言われました。でも、その言葉には、はっきりとした線引きがありました。悪意があったのだと思います。直接的ではない分、余計に心に残りました。

一方で、バドミントンにはネットがあります。攻撃している時、相手に直接邪魔されることはありません。自分のタイミングで打ち、相手の返球を待つ時間があります。ほんの一瞬でも、気持ちを整える余白があります。

野球も同じです。守備と攻撃ははっきり分かれていて、バッターは打席に立つその時間だけに集中できます。周囲の動きから一度切り離され、自分とボールだけの時間が与えられます。

また、よく野球と比べられるのが、サッカーです。走り続けるサッカーと、間のある野球。どちらが合うかは、運動能力よりも、その子の性格やリズムによるのだと感じます。動き続ける方が楽な子もいれば、切り替えながら集中する方が向いている子もいる。どちらが正しいか、ではないと思います。実際サッカーをしているタイプと野球をしている子のタイプは違いがあるように感じます。あくまでも私的な意見ですが・・。

友達がたくさんサッカーをしていましたし、クラブチームの子もいました。やはり当番があり、親同士も何かと大変だと聞きました。途中で退部した子も当然いました。

野球だけが大変なわけじゃない。バスケだけが厳しいわけでもない。競技によって、求められるものも、子どもにかかる負荷のかかり方も違います。子どもの性格や、地域の合う環境も、合わない環境もあります。

親として大切なのは、どの競技が正解かを決めることではなく、その子がどんな環境なら前を向けるかを考えることなのだと思います。続けることが正解でも、やめることが逃げでもありません。

どんなスポーツも、厳しさがあり、そして、ちゃんと楽しさがあります。楽しいだけの競技もなければ、厳しいだけのスポーツもありません。

勝てばうれしく、負ければ悔しい。うまくいかない時期もあれば、少し前に進めたと感じる瞬間もある。その全部を含めて、スポーツなのだと思います。

野球だけが大変なわけじゃない。バスケも、バドミントンも、それぞれ違う厳しさと、違う楽しさがある。

だからこそ、子どもがどの競技を選んでも、親は「正解かどうか」ではなく、「その子なりに向き合えているか」を見守っていけたらいい。

子どもが楽しく、やりたい競技をやらせてあげてください。応援してあげてほしいと思います。

どんなスポーツも、厳しくて、楽しい。それを知っているだけで、保護者としての気持ちは、少しだけ軽くなる気がしています。

野球だけが大変なわけではないですよ。

akiko