兄弟でもこんなに違う?長男と次男で見えた運動との向き合い方
私は熱血野球パパ、ではありません。
仕事や家庭の事情で練習や試合にはほとんど行けていません。
ベンチには入れませんが、家では二人の息子を少し離れた席から見ている父親です。
兄弟なのだから、どこか似ているのだろうと思っていました。
小さい頃から同じ家で暮らして、同じようにお母さんに怒られて、同じ食卓のものを食べてきたのです。
それでも、長男と、野球をしている次男はかなり違います。
最近は、その違いを見ていると、兄弟でもこんなに違うのか、と思うことが増えました。
長男は、おとなしくて、やさしい子です。
ご飯を食べ終われば「ごちそうさま」と言い、何かしてもらえば「ありがとう」と言う。そういうところは、私よりずっとちゃんとしている気がします。ベッドの上でスマホを見ながらゴロゴロしている時間も長いのですが、音楽を作ってネットに上げたり、英語の検定を受けたり、親が思っているより勝手に自分の世界を広げていくところがあります。中学校ではフットボール部に入っていましたが、試合の話はほとんど聞いたことがありません。本当にやる気があったのか、何となく入っていただけなのか、そのへんもよく分からないままです。
ただ、長男は静かなだけでもありません。
高校受験のとき、一度しっかり自分の意見を言い返してきたことがありました。こんなことも言うのか、と驚きました。成長した、と言えるのかもしれませんが、あの時の私はうれしいより先に、親子の会話ではなく、男同士の会話みたいになってしまったな、と少しさびしくなりました。
一方の次男は、家に帰ってランドセルを置いたら、またすぐ外へ行くタイプです。
活発で、負けず嫌いで、声も大きい。歩く音まで大きいので、家の中にいてもだいたい今どこにいるか分かります。体格もいいので、ぱっと見は少し強そうに見えますが、実際はけっこうやさしい子だと私は思っています。野球に対しても、前より、少し向き合い方が変わってきたのかなと思います。4月からはチームでも最年長になるので、そのこともどこかで意識しているのかもしれません。
家の中を見ていると、妻と次男が野球チームで、私と長男は少し離れたところから見ている側、みたいに感じることがあります。長男のほうが私に似ているのかな、と思うこともあります。そう考えると、自分は父親としてこれでいいのかな、と少しだけ引っかかることがあります。重たい話にしたいわけではないのですが、たまにそんなふうに思います。
違いは、細かいところにも出ます。
長男はカフェオレを飲み、次男は炭酸ジュースを選ぶ。
次男の言葉づかいは少し荒く、長男はあまり荒れない。
回転寿司に行けば、次男は長男の皿数を追い越そうとして勢いよく食べます。長男が頼んだものを気にして、結局自分も頼んでいることもあります。でも最後はいつものバニラアイスに戻って、しかも昔は一個だったのに今は二個になっている。その感じが、いかにも次男らしいです。
でも、ゲームでもなんでも、分からないことがあると、次男は長男のところへ聞きに行くことがあります。張り合うこともありますが、そうやって普通に頼っている場面を見ると、兄弟なんだなと思います。違っていても、ちゃんとつながっているのだと思います。
運動との距離感も、きっとこの先それぞれです。
前に出ていく子と、少し後ろから見る子。
どちらが正しいという話ではなく、たまたまそう育っているだけなのかもしれません。
同じ家で育っても、進み方は別々でした。だからこそ、私は二人を同じものさしで見ないようにしたいです。
長男は「ごめんなさい」はあまり言えないかもしれませんが、それも含めて長男らしいです。次男は次男で、荒っぽく見えて意外と人の顔色を見ているところがあります。似ていないようで、二人ともそれぞれに不器用なところがあるのかもしれません。親のほうが勝手に違いを気にしているだけで、兄弟は兄弟なりにちゃんとやっているのだろうと思います。
たぶん父親というのは、いつまでたっても正解が分からない役目です。
それでも、長男には長男の、次男には次男の育ち方があって、私はその途中を少し離れた場所から見ていくのだろうと思います。
近くで見られる日もあれば、そうでない日もあります。それでも、この先も、グラウンドの外で分かる成長を楽しみにしています。