夏場の少年野球で頭を悩ませるのが、練習中の暑さ対策です。
朝からすでに気温が高く、グラウンドに立っているだけで汗がとまらない日も少なくありません。それでも子どもたちはユニフォームに帽子姿で、走り回りボールを追いかけています。
我が家でも以前から、凍らせたペットボトルを持たせるなど、各家庭でできる暑さ対策を続けてきました。ところが最近は、家庭ごとの冷たい飲み物の準備にとどまらず、チーム全体で休憩のたびに子どもたちの体を直接冷やす取り組みが定着してきました。
今回は、私たちのチームが実践している、氷水・スポンジ・霧吹きを使った冷却方法を紹介します。
まず用意するのは大きめのクーラーボックス。中に水と大量の氷を入れて冷水をつくり、そこに冷却専用の大きめのスポンジを浸しておきます。大きなスポンジがなければ、台所用の一般的なスポンジでも構いません。ただし食器洗い用とは別に、新品で清潔なものを冷却専用として用意するのがポイントです。
休憩に入ると、スポンジにたっぷり氷水を含ませ、子どもたちの頭や首筋に上からザバッとかけます。軽く湿らせる程度ではなく、帽子やユニフォームまでびしょ濡れになるほどしっかりと。初めて見たときは「そこまでやるのか」と驚いたものです。
子どもたちの反応はさまざまです。「気持ちいい!」と自分から頭を差し出す子もいれば、急な冷たさが苦手で逃げ出す子もいます。うちの息子はすっかり気に入っていて、休憩のたびに喜んで頭からずぶ濡れになっています。暑さの中での練習に、水をかけてもらう時間がちょっとした楽しみになっているようです。
もう一つの道具が、冷水を入れた霧吹きです。チームでは一度に多く噴射できる大きめのタイプを使用。スポンジほど本格的にかける必要がないときや、頭や首まわりをこまめに湿らせたいときに重宝します。手に入らなければ、100円ショップの霧吹きでも十分代用できます。
容器に水を半分ほど入れて凍らせ、出発前に残りを継ぎ足しておくと、氷が少しずつ溶けて冷たい水を保てます。ただし容器によっては冷凍に不向きなものもあるため事前確認が必要です。水は凍ると膨張するため、満杯にせず余裕を持たせて凍らせるようにしています。
以前はこうした冷却を主に試合中心に行い、ベンチの保護者が様子を見ながら適宜対応していました。今では休憩ごとに声をかけ、順番にスポンジや霧吹きで冷やすのが当たり前になっています。
私自身は暑さにあまり強くなく、練習を最初から最後まで見守るのが難しい日もあります。そんなときも、毎回参加してくれているお母さんたちが氷や水、スポンジを準備し、休憩のたびに一人ひとり声をかけながら水をかけてくれます。暑い中での準備と気配りは決して当たり前ではなく、心から感謝しています。
私も、早く迎えに行けた日や練習を見守れる日には、スポンジや霧吹きでのお手伝いをしています。実際にやってみると、次々にやってくる子どもたちに対応するのは意外と忙しい作業です。それでも「冷たい!」「気持ちいい!」と笑う姿を見ると、準備した甲斐があったと感じます。
こうした取り組みは、一人で継続しようとすると負担が大きくなりがちです。氷を用意する人、クーラーボックスを運ぶ人、水を補充する人、休憩中に子どもたちへかける人——それぞれの保護者ができる範囲で分担しているからこそ、チームの暑さ対策として無理なく続けられているのだと思います。
必要なものはクーラーボックス、氷、水、清潔なスポンジ、霧吹きのみ。特別高価なものはなく、身近な店で揃えられます。一度準備すれば休憩のたびに繰り返し使えるのも、取り入れやすい理由の一つです。
もちろん氷水や霧吹きだけで暑さ対策が完結するわけではありません。水分・塩分補給、こまめな休憩、子どもたちの体調確認と合わせて行う工夫の一つです。
以前は暑さ対策といえば各家庭の水筒や凍らせたペットボトルが中心だと思っていましたが、今はチーム全体で子どもたちを冷やす方法があることを実感しています。休憩のたびにびしょ濡れになりながら、また元気にグラウンドへ戻っていく子どもたち。この氷水冷却は、暑い夏の練習を少しでも快適にするための、私たちのチームの身近な工夫です。
これからも保護者同士で協力しながら、子どもたちが暑い季節も元気に野球を楽しめるよう続けていきたいと思います。