野球の保護者関係について
学童野球を始めると、子どもだけではなく、保護者にも新しい人間関係が生まれます。
「みんなと仲良くしなきゃ。」
「ママ友を作らなきゃ。」
「輪に入れなかったらどうしよう。」
そんな不安を抱える方も少なくありません。
でも、私は声を大にして言いたいことがあります。保護者同士は、友達である必要はありません。もちろん、友達になれる人がいれば、それは素敵なことです。でも、それを目的に学童野球へ来る人はほとんどいません。
私たちがここにいる理由は一つ。子どもたちが野球を楽しみ、成長できる環境を支えること。それ以上でも、それ以下でもありません。
学童野球には、さまざまな保護者がいます。
年齢も違う。仕事も違う。育ってきた環境も違う。野球経験者もいれば、ルールをほとんど知らない人もいます。価値観が違うのは当たり前です。
だから、「どうしてそんな考え方をするの?」と思うことがあっても不思議ではありません。でも、それは悪いことではありません。
問題なのは、「全員と仲良くしなければならない」と思い込んでしまうことです。私は、保護者同士の関係は職場の同僚に似ていると思っています。
挨拶をする、必要な連絡をする、困ったときは助け合う、任された役割は責任を持ってやる、それで十分です。
休日まで一緒に過ごしたり、全員に好かれようとしたりする必要はないと思います。そんなことが言えるのは、保護者付き合いで失敗したからです。
でも、その原因は野球ではありませんでした。同学年のボスママに私が従わなかったからでした。理由は本当にくだらなすぎて今でも覚えています。
口答えしたから。何を口答えしたのかまでは覚えていませんが、ボスママがあまりにも勝手で他の同学年の保護者の母だけでなく父親までもイエスマンになっていました。
私は昔から、長いものに巻かれるタイプではありません。理不尽だと思うことには、「それは違うのでは?」と口にしてしまう性格です。でも、結婚し、子どもを持つと変わります。「子どものために我慢しよう。」そう思う場面が増えました。
ですが、耐えきれなくなり言い返しました。
姉の学年での保護者とのつながりがあり、姉の代の元監督夫人がPTAバレー仲間だったこともあり、特につらい思いもしませんでした。まあ、割とメンタル強めではありましたが。
幸いなことに子どもたちには影響はありませんでした。私がランチから外されたり。昼食時の買い出しから外されたりしました。
誰が中心なのか。誰の顔色をうかがうのか。そんなことに振り回されている大人たちを見て、「これって子どもの野球と何の関係があるんだろう」と感じたのを今でも覚えています。
でも、その経験があったからこそ、今ははっきりと言えます。保護者同士の世界は、とても狭い世界です。その中では、「誰と仲が良い」「誰が中心」といった空気があるように見えます。
もしも、保護者の人間関係で悩んでおられる方がいらっしゃれば、こうアドバイスいたします。
卒団すれば、その関係の多くは自然と終わっていきます。だから、必要以上に振り回される必要はないのです。学童野球は、子どもが主役です。保護者は、その舞台を支える裏方です。裏方同士が競争したり、派閥を作ったり、誰が中心かを争ったりする必要はありません。子どもたちが笑顔で野球を楽しめること。安全に活動できること、そのために力を合わせられれば、それで十分です。
もし、その中で気の合う人と出会えたなら、それは野球がくれた素敵なプレゼントです。でも、友達ができなかったとしても、何も失敗ではありません。むしろ、無理をして好かれようとしたり、自分を押し殺したりするほうが長続きしません。
無理をして燃え尽きてしまっては、本末転倒です。挨拶をする、感謝を伝える、協力するときは協力する、そして、自分の軸を失わない。
今はつらいかもしれませんが、つらければ行かなければいいです。そして、あまりにもひどいときは誰かに相談してもいいと思います。あなたは何をしに学童野球を見に行っているのですか?自分の子どもの成長を見守りましょう。
その距離感こそが、保護者同士の一番心地よい関係なのだと思います。子どものために集まった仲間だからこそ、お互いを尊重しながら、それぞれが無理なく関わる。
それが、長く楽しく学童野球を続ける一番の秘訣ではないでしょうか。