下の子に我慢させてばかりだと気づいた私が、意識していること
少年野球中心の生活になると、どうしても家族の時間の使い方が偏ってきます。
週末の予定は上の子の練習や試合が基準になり、起きる時間も、出かける場所も、家に帰る時間も、全部そこに合わせて動くことになります。
とくにワンオペの私は、自分が何人もいたらいいのにと思うくらい、考える余裕もなく、とにかく上の子の野球を回すことで精一杯です。
そうなると、どうしても下の子にしわ寄せがいきます。
「ちょっと待っててね」
「今日はお兄ちゃんの試合だから」
「あとでね」
「今は無理」
気づけば、そんな言葉ばかりかけていました。
我が家もまさにそうでした。
上の子の集合時間に合わせて早起きをし、一緒に動く。
試合中は下の子にも一緒にグラウンドにいてもらう。
暑い日も寒い日も、退屈でも、付き合ってもらうしかない。
お昼ごはんも上の子中心、帰りの時間も上の子次第。
親としては精一杯やっているつもりでも、気づけばいつも下の子はずっと「付き添う側」です。
本人はその場では何も言わなくても、少しずつ無理をさせていたんだと思います。
本当は公園に行きたい日もあったと思うし、のんびり家にいたい日もあったと思います。
でも現実は、「今日はお兄ちゃんの試合だから」で終わってしまう。
グラウンドの端で一人で遊んでいたり、車の中で寝ていたり、なんとなく時間をやり過ごしていたり。
下の子同士で遊んでいる時もあるけど、毎回遊具があるようなグランドではありませんしね。
できることといえば、本当は嫌だけど、お菓子も「今日は特別ね」でよしにする。
ゲームも、いつもなら「もう終わり」というところを少し長めに見るぐらいです。
もちろん、兄弟がいる家庭なら多少は仕方ない部分もあります。
上の子が頑張っている姿を応援するのも家族の形のひとつだと思います。
けれど、仕方ないで済ませ続けると、下の子の中に「自分は後回し」という気持ちが積もっていくのではないか。
そう思うようになりました
下の子が最優先の日をつくる
そこで我が家が意識するようになったのが、「下の子が最優先の日」をあえてつくることです。
毎週でなくてもいい。
月に一回でも、数時間でもいい。
とにかく、その日は下の子の希望を優先する。
行きたい場所、食べたいもの、やりたいことを先に聞いて、その予定をできるだけ守るようにしました。
正直に言えば、最初は難しかったです。
上の子の予定を調整するのも簡単ではないし、親としても「今日は本当は野球のほうを優先したいな」と思うこともありました。
ただ、「優先日」を作るようになってから、下の子の反応が思っていた以上に大きかったんです。
「2人で家で好きなお昼ご飯を食べる」たったそれだけのことでもすごくうれしそうなんです。
毎回大きなイベントではなくてもいい。
自分の話をじっくり聞いてもらえること。
コンビニでアイスを買う。
一緒にゲームをする日もありました。
そんな時間でも、下の子にとっては十分特別なんですよね。
完璧な関わりじゃなくても、「今日はあなたの日だよ」というメッセージが伝わればいいんです。
野球をしているのは上の子でも、家族みんながその生活を支えています。
だからこそ、頑張っているのは上の子だけではないはずです。
下の子は、グラウンドで静かに待っている日もある。
退屈な時間を過ごしている日もある。
親が上の子にかかりきりで、甘えたいのに我慢している日もある。
目立たないけれど、その我慢も立派な「協力」です。
親はどうしても、目の前で試合をしている子に意識が向きます。
けれど、家の中で本当にフォローが必要なのは、もしかすると何も言わずに待っている下の子のほうなのかもしれません。
最近は、下の子に対して「いつも付き合ってくれてありがとう」と言葉にするようにもしています。
当たり前に一緒に来てくれているわけじゃない。
下の子なりに家族の一員として頑張ってくれている。
そのことを、ちゃんと上の子にも伝えるようになりました。
上の子を応援することと、下の子を大切にすること、この二つは、どちらかを選ぶものではなく、意識して両方やっていくものなのだと思います。
全部を平等にするのは難しいです。
それでも、「今日はあなたが最優先」と伝えられる日があるだけで、下の子の心は少し救われる気がします。
我慢させない子育てはできなくても、我慢ばかりにしない工夫はできる。
だからこれからも、「下の子が最優先の日」を意識して作っていきたいと思っています。