子どもにスポーツをさせたいけれど、一体どれくらいお金がかかるんだろう……?
我が家には3人の子どもがいますが、実は全員、小学生の頃からスポーツの「クラブチーム」に属して青春を捧げていました。バドミントン、バスケット、そして野球。
今回は、我が家の3本の矢が駆け抜けたスポーツお財布事情を、おもしろおかしく、そしてリアルに振り返ってみたいと思います!
小学生時代に一番お金と時間を奪っていったのは、ミニバスでした。
所属していたのが強豪クラブチームということもあり、スケジュールは毎週のように遠征、遠征、また遠征。バスケはシューズ以外にそれほど道具代はかかりませんが、この「毎週の遠征」が、親の時間とお金をゴリゴリと削っていきました。
しかもバスケは室内競技です。「雨で中止」という概念がこの世に存在しないため、いかなる天候でも1日仕事が確定します。
その点、学童野球は、わざわざ遠くまで遠征することは稀でした。体育館を借りる必要もなく、学校の校庭での練習試合がメイン。さらに「雨が降れば中止(=親は休み!)」という、お財布にも体力にも優しい最高のスポーツだと思っていたのです。
中学になり、息子が硬式の野球クラブチームに入った瞬間、お財布のパワーバランスは大逆転を遂げました。
まず、息子のチームには「同じ市内・県内のチームとは練習試合をしない」という方針。そのため、毎週末、自前のグラウンドを持つ他県のクラブチームまで大遠征です。
お礼の手土産として、スポーツドリンクを「1ケース」お渡しするのです。
もちろん、このスポドリ代は部費からは出ません。「保護者会費」からの捻出です。
息子の時代の部費は月10,000円(※今はさらに上がっている模様)。それにプラスして、保護者会費が別途月2,500円。さらに3年生になれば卒団費用が別途集金されます。これとは別に、保護者同士で車を乗り合わせるためのガソリン代、高速代、駐車場代が毎週のように飛んでいきました。
さらに、ユニフォームはもちろん、練習試合用のサブユニフォーム、お揃いのトレーニングシューズ、お揃いのスパイク、お揃いのチームリュック。
そして極めつけは「指定メーカーのグローブ」。息子は当時、グローブへのこだわりなんて1ミリもなかったのに、メーカーが指定されているがために、選択の余地なく高級グローブをお買い上げです。
「これで一通り揃ったか……」と胸をなでおろしたのも束の間、冬が来れば、ベンチコート、ブルゾン、冬用長袖、そして普段の白い練習着。
本当にお金がかかりました。
そして舞台は、私立高校の野球部へ。
推薦と甲子園という甘い言葉に誘われて私学に入学してしまいました。
すべての道具を一式新調させられる洗礼。
高校の部費自体は月7,000円と、中学のクラブチームより安かったです。と思いきや、なぜか保護者会費5000円と、中学より高くなりました。
選手たちのために用意する普段のスポドリや、各種差し入れ、学校でのトレーニングルームの消耗品、チーム専用の車代などもそこから補填していたそうです。そりゃあ高くなるはずです。
息子の学校は宿泊を伴う遠征が年に1度しかありませんでしたが、それでも遠征費は1回あたり約5,000円。それが月に5〜6回ほどあったため、毎月の遠征費だけで2〜3万円がコンスタントに羽ばたいていきました。
中学時代の「メーカー完全指定」が緩み、トレシューやスパイクが「色のみ指定」になり、市販の安いものも選べるようになりましたが、購入頻度は中学より格段にあがりました。練習用Tシャツも3枚(1枚4,500円程度)購入して3年間事足りました。今でも息子は大学野球で使っています。
そして、高校野球といえばスタンドでの大応援団。
中学のクラブチームの時は、親はチームのTシャツと帽子だけで済みましたが、高校ではTシャツ、襟付きポロシャツ、帽子、さらに応援グッズ(メガホン、うちわ、タオル)のフル装備を購入しました。
そんな過酷なマネーゲームを経て、大学生になった今の息子の口から出た言葉は、
「今が一番、野球が楽しい!」です。
あんなに高かった保護者会費も、毎週のガソリン代も、指定メーカーのグローブ代も、我が子が自分の足で立ち上がり、人生を最高に楽しんでいるその笑顔を見た瞬間、不思議とすべてが綺麗にチャラになってしまうのです。
これから野球を始めるお子さんを持つ保護者のみなさん。
確かに野球はお金がかかります!それは間違いありません!
でも、その先に待っている感動と、たくましく育った我が子の背中は、間違いなく「プライスレス」な価値がありますよ。ぜひ、お財布を握りしめながら、この最高のドラマを楽しんでください!