「今日は野球に行きたくない」と言われたら?休みたい子どもに親ができること
「今日、野球行きたくない」
突然そんなことを言われたら、親としては戸惑います。
熱があるわけでも、どこか痛いわけでもない。
昨日までは普通に野球の話をしていたのに、どうして?
「何かあった?」と心配になる一方で、
「一度休ませたら、また行きたくないって言うんじゃない?」
そんな考えも頭をよぎります。
自分でやりたいと言って始めた野球です。
チームで活動している以上、簡単に休ませていいのかも迷います。
でも、「行きたくない」の一言だけでは、子どもの本当の気持ちはわかりません。
まずは、行くか休むかを決める前に、その言葉の奥にある理由を探ってみることが大切です。
「行きたくない」にはいろいろな理由がある
子どもが野球に行きたくない理由は、ひとつではありません。
単純に疲れているだけかもしれません。
最近うまくプレーできず、自信をなくしていることもあります。
チームメイトとケンカをした。
監督やコーチに注意されるのが怖い。
試合に出られないのがつらい。
レギュラー争いがプレッシャーになっている。
子ども自身も、なぜ行きたくないのか、うまく説明できないことがあります。
そんなときに、
「何言ってるの、行くよ」
と話を終わらせてしまえば、その理由に気づけません。
反対に、理由を聞かずに「じゃあ今日は休もう」と決めるのも早い気がします。
まずは、
「どうしたの?」
「何か嫌なことあった?」
と聞いてみる。
話したくなさそうなら、少し時間を置いてもいいと思います。
親が知りたいタイミングと、子どもが話せるタイミングは同じとは限りません。
子どもの様子に変化がないか振り返ってみる
子どもが詳しく話してくれないときは、最近の様子を振り返ってみるのもひとつの方法です。
以前は野球の日を楽しみにしていたのに、最近は朝になると機嫌が悪い。
練習から帰ってきても、野球の話をしなくなった。
「お腹が痛い」「頭が痛い」と言うことが増えた。
道具を準備しなくなった。
こうした変化が続いているなら、単なる「今日は面倒くさい」とは違う可能性があります。
特に気をつけたいのは、子どもが「辞めたい」と言えずに「行きたくない」と伝えているケースです。
親が一生懸命応援していることを、子どもは意外とよく見ています。
送迎してもらっている。
道具を買ってもらった。
試合にも毎回来てくれる。
だからこそ、
「辞めたいなんて言ったら、がっかりするかな」
と我慢してしまうこともあるかもしれません。
そんなときは、「続けるか辞めるか」をすぐ決めるのではなく、まず何がつらいのかを聞くことから始めたいですね。
「休む」と「辞める」は別のこと
一日休むことと、野球を辞めることはまったく別です。
疲れているなら、休んでまた行けばいい。
気持ちがいっぱいになっているなら、一度野球から離れて考える時間が必要なこともあります。
もちろん、何となく嫌だから毎回休むのとは違います。
だからこそ親子で、
「今日はどうする?」
だけでなく、
「休んだら次はどうする?」
と、ここまで話しておくといいかもしれません。
例えば、
「今日は疲れているから休む。でも次の練習には行く」
と本人が決める。
それなら、ただ逃げるための休みではなく、自分で状態を考えて選んだ休みになります。
野球を続けることだけが目的にならないように
親としては、できれば続けてほしいと思います。
せっかくここまで頑張ってきた。
上手にもなってきた。
仲間もできた。
もう少し続ければ、また楽しくなるかもしれない。
そう思えば簡単には「辞めてもいいよ」と言えません。
でも、野球を続けること自体が目的になってしまうと、子どもの気持ちが置いていかれてしまいます。
野球を通して、頑張ることや仲間と協力することを学んでほしい。
できなかったことができるようになる喜びも知ってほしい。
何より、野球を好きでいてほしい。
きっと多くの親が願っているのは、そういうことではないでしょうか。
だから、「行きたくない」と言われた日は、困った日ではなく、子どもの今の気持ちを知るきっかけなのかもしれません。
行かせることが必要な日もある。
休ませることが必要な日もある。
すぐに答えが出ない日だってあります。
大切なのは、「行きなさい」で終わらせず、子どもがなぜそう思ったのかに耳を傾けること。
野球を続けるにしても、少し休むにしても、自分の気持ちを話せる場所が家にあることは、子どもにとって大きな支えになると思います。