息子が野球をしていると、親としていろいろ思うことがあります。
もっとこうしたらいいのに。もう少し真剣に取り組んだらいいのに。
体づくりも、準備も、ちゃんとやったほうがいいのに。
野球をしているお子さんを見守る親御さんなら、一度はそんなふうに感じたことがあるのではないでしょうか。私もまさにそうです。
でも、そんな中で私がずっと大事にしていることがあります。
それは、結果で責めないことです。
これは、私自身がゴルフをしてきた中で、親にしてもらって本当にありがたかったことでもあります。私は結果に対して怒られたことが一度もありませんでした。成績が悪い日も、思うようにいかない日もありましたが、そこで責められることはありませんでした。
ゴルフでも、OB を打ちたくて打つ人はいないし、スリーパットしたくてする人もいません。野球でも同じで、フォアボールを出したくて投げるわけではないし、三振したくて空振りするわけでもないと思うんです。
誰だって、その瞬間は一生懸命やっている。だから私は、子どもに対しても、スポーツでも勉強でも、結果だけを見て怒らないようにしたいと思っています。
終わったことを責めるより、次に何ができるかを考えるほうが大事だと思うからです。
もちろん、振り返ることや反省は必要です。
でも、反省と責めることは違う。そこは意識していたいと思っています。
もうひとつ大事にしているのが、伝えるタイミングです。
これはゴルフをやっていたからこそ強く感じるのですが、ミスをした直後に正論を言われても、本人にはなかなか入ってこないんですよね。正しいことだとしても、その瞬間は受け止められない。むしろ腹が立ってしまうこともあると思います。
だから私は、分かっていてもその場で言わないことがあります。野球も、試合の直後ではなく、少し時間がたってから話すことのほうが多いです。何を言うかも大切ですが、いつ伝えるかも同じくらい大切だと感じています。
ただ、理想通りにできるかというと、そんなに簡単ではありません。
本当はもっとストレッチしてほしいし、体づくりもしてほしい。道具も、ユニフォームも、もう少し丁寧に扱ってほしい。親としては言いたいことなんてたくさんあります。
それでも、最後は本人が気づかないと身にならないとも思うんです。必要なことは伝えるし、ヒントも出す。けれど、押しつけすぎない。最終的には、本人が自らの強い意志で行動を起こすことが大事なんじゃないかなと今は思っています。
私は何かをやってほしい時に、「やるか、やらないか」ではなく、「これとこれならどっちにする?」と聞くようにしています。そうすると、やらされるのではなく、自分で選んだ感覚になるんですよね。小さいことかもしれませんが、その積み重ねが大事なのかなと思っています。
「うまくなってほしい」と思う気持ちと、「好きで続けてほしい」と思う気持ち。
このふたつのバランスは、親にとって本当に難しいものです。
でも私は、どんなにいい環境があっても、どんなにいい指導者がいても、本人の気持ちがついてこなければ伸びていかないと思っています。だからこそ、無理やりやらせるより、本人の中に「やりたい」が残っていることのほうが大切だと感じています。
息子は野球だけでなく、ゴルフをはじめいろいろなスポーツに興味を持っています。だからこそ見えてきたこともあります。野球はチームスポーツなので、仲間との関わり方や、同じ目標に向かう空気があります。これは個人競技をやってきた私にとって新鮮でしたし、家族も含めてみんなで同じ方向を向けるのは、野球ならではの魅力だなと思います。
一方で、野球ママとしては、正直いつも迷っています。
前に出すぎないほうがいいのかな。
でも、もっと言ったほうがいいのかな。
見守るってどこまでなんだろう。
サポートするって何が正解なんだろう。
たぶん、その“ちょうどいい塩梅”はずっと難しいままなんだと思います。
それでも、怪我をせず、好きなことを好きでいられること。まずはその幸せを感じながら
続けてくれたら、それでいいのかなと思っています。
子どもがうまくいかなかった日ほど、親の関わり方が出る気がします。
だからこそ私は、結果で責めないこと、自分で選ぶ余白を残すこと、そして「好き」をなくさないことを、これからも大切にしていきたいです。