元テレビ東京アナウンサー/15歳長女と13歳の野球少年を持つ母。potcaster。
毎週木曜日配信中の【青木佐知のサチあれ!】では、野球選手だった夫と個性豊かな二人の子供と繰り広げられる、愉快でリアルな日常を届けたり、リスナーからの質問にもお答えするコーナーも人気。

パパが野球選手だから、強いチームに入ってるんでしょう?上手なんでしょう??
パパが野球選手だからあるあるは、たくさんある。最初の問いに答えるとすれば、両方とも「いいえ。」だ。我が家は一切そのあるあるとは真反対にいて、私たちの教育理念によって学童野球を終えられたと思っている。それは、本当に幸せなことだ。まず、大前提に子供は子供の人生がある。子供は野球にかかわらず、好きなことをして楽しむべきであると思っているので、好きなことを自分で見つけてほしかったし、一切こちら側からボールやバットを持たせることはなかった。しかし、コロナが少しずつ落ち着いてきた小学校1年生の冬、自ら野球をやりたい!と言ってきた。血は争えないか。次は、一番重要なチーム選び。2歳上に長女がいるので、なかなか遠くの送り迎えはできない。ラッキーだったのが、近所の野球チームが楽しく野球ができるチームだった。強い<楽しいを学童野球では第一優先したい私たちの考えにマッチしていた。そのチームに在籍していた知り合いが、「決して強くないのだけど。」と口を揃えて言う。最高だ!と私たちは思う。それよりも大切なのは監督、コーチ、チームの雰囲気だ。のびのびさせてくれて、叱ることは危ないことをしたとき。素晴らしいチームだった。成長のピークをどこに持っていくかで考えは変わってくると思う。私たちは長い間、好きなことに対して熱中できる、成長の余白を作ってあげたいと考えていた。そんな私たちの考えにぴったり合ったチームで学童野球を母子ともに楽しめたことは素晴らしい財産だと思っている。
今よく聞かれる、非認知能力とは、主に忍耐力、自制心、やり抜く力と言われているが、スポーツは、特に野球はすべてを鍛えることができると思う。フォアボールを連発しても交代を告げられない限り逃げられないし、みんなの視線や期待を一身に受け、チャンスで三振することもある。自分や味方のミスで負けることもあれば、諦めないで力を合わせて信じられないような逆転勝ちすることもある。延長戦後、タイブレークで戦った末に抽選で負けることもある。(そりゃないよー。と思ったが、最終的にその結末が待ってると知っていたら、何かその前の行動は変わっていたのではないかという勉強になった。)かわいそうだからと親が教えてあげられない「本当の負け」を小さな子供に完膚なきまでに突き付けてくる。どの親も、グラウンド内にタオルを放りたい気分だろう。子供だけではない、親も野球から学ばせてもらっている。短期的な成果よりも、長期的な成果のほうが重要。幼少期の野球の中だけでの成功だけではなく、卒業後の、人生のバッターボックスで成果を上げる教育は何か、を野球を通して教えてもらっていると思っている。好奇心は、より深く学ぶことへの原動力。その余白を残したまま次のステージへ進ませることが私の目標だ。プロ野球生活21年間の主人を隣で見てきて思うことは、好奇心、探求心を大切にすることがいかに重要か。畑を変えてもまだなお、「野球」を探り続けているのだから。
わが子は、中学生で学校の部活で野球を続ける予定だ。どの時期に花を咲かせるのか、はたまた違う畑で花を咲かすのか。じっくりじっくり養分たっぷりの土壌を作っていくことを大切にした学童野球から、少しずつ芽を息吹かせる中学野球になりそうだ。

青木 佐知
フリーアナウンサー
元テレビ東京アナウンサー/15歳長女と13歳の野球少年を持つ母。potcaster。
毎週木曜日配信中の【青木佐知のサチあれ!】では、野球選手だった夫と個性豊かな二人の子供と繰り広げられる、愉快でリアルな日常を届けたり、リスナーからの質問にもお答えするコーナーも人気。