【少年野球】バックのフライが捕れない子に効果的だった「半身で坂ダッシュ」トレーニング|体験談
少年野球でよくある悩みの一つに、「バックのフライがうまく捕れない」というものがあります。 うちの子も、この動きに長い間苦戦していました。
真上や前へのフライは何とか捕れるのに、後ろに下がるフライになると急に動きがぎこちなくなる。そして、手を上に上げたままそのまま下がってしまい、足がもつれて止まってしまうことがよくありました。
「前のフライとは明らかに動きが違うな…」と思い、家でゆっくり動きを再現してみると、すぐにあることに気づきました。
それは、子どもはそもそも「半身でボールを見ながら後ろへ下がる」という特殊な動きを経験したことがないということです。
これこそが、バックのフライが捕れない理由のほとんどでした。
バックのフライが捕れない本当の理由
バックのフライが捕れない理由は、とてもシンプルです。
・後ろへ下がる動きに慣れていない
・体の向きを変えながら走る経験がほとんどない
外野フライでは本来
1.半身の姿勢をつくる
2.ボール方向に肩を向ける
3,クロスステップで後方に移動する
4.視線の高さを一定に保ちながら、ボールから目を離さない
など、複数の動作を同時に行う必要があります。
しかし、日常生活でこれらの動きをする機会はありません。
そのため、球が上がった瞬間に「どう動けば良いのか分からない」という状態になるのは当然です。
普段の遊びでも後ろへ下がる動作はほとんどないため、野球で急にやろうとしても身体がうまく反応できないのです。
動きを自然に覚えられる方法を探した
では、この特殊な動作をどのように安全に身につけるか。
平地で後ろに下がる練習を試しましたが、スピードが出すぎて足がもつれ、転びそうになる場面もありました。
「もっと安全に、ゆっくり正しい動きを覚えさせたい」と思い試してみたのが、半身での坂ダッシュです。
半身で坂ダッシュとは
外野でフライを追う動きに似せ、半身の姿勢をつくったまま坂を駆け上がる練習です。
ただの坂ダッシュではなく、あくまで“半身のまま走る”ことが最大のポイントです。
公園の緩やかな坂で十分。
坂は自然にスピードを抑えてくれるため、転倒のリスクも低く、小さな子でも安心して取り組めます。
半身で坂ダッシュのやり方
1.緩やかな坂の下に立つ
2.ボールを追う時のように半身の姿勢をつくる
3.その姿勢のまま坂を駆け上がる
4.坂の上でキャッチ姿勢をつくる(グローブを上げるだけでOK)
シンプルですが、この中に外野フライに必要な動作がすべて含まれています。
半身で坂ダッシュが効果的な理由
・重心が後ろに残る感覚が自然に身につく
坂を登ると重心が自然と後ろに残り、外野フライの「準備姿勢」をそのまま体で覚えられます。
・半身のまま走ってもブレにくい
平地では正面に向きやすいですが、坂では半身が維持しやすく、動きが安定します。
・足さばきが安定し、もつれにくい
坂はスピードが出にくいため、安全な範囲で正しい足さばきを反復できます。
・下がる前の“準備”を身につけられる
フライが上がった瞬間の「下がれる体勢」が自然と取れるようになります。
実際の変化
このトレーニングを1週間ほど続けると、うちの子に明らかな変化が出ました。
・半身姿勢がスムーズ
・ボールを見ながら後ろへ下がれる
・足がもつれない
・フライへの動き出しが速くなった
特に、準備姿勢が自然に取れるようになり、キャッチまでの動きに余裕が出てきました。
また、坂ダッシュを続ける中で、子ども自身が動きのコツをつかんでいくのが分かり、「今の動き良かった!」と自分で言うほど自信がついてきたのも印象的でした。
まとめ
バックのフライが捕れないのは、怖さや運動神経のせいではありません。
ただ単に、「半身でボールを見ながら後ろへ下がる」という動きを知らないだけです。
半身での坂ダッシュはその動きを安全に、自然に、楽しく練習できる方法です。
・後ろへの下がり方
・半身姿勢
・足さばき
・重心の置き方
これらが坂一つでしっかり身につきます。
もしバックのフライで悩んでいるお子さんがいたら、ぜひ近くの公園で一度試してみてください。練習を重ねるうちに体の動きがスッと変わり、「動ける体」へと育っていくはずです。
そしてある日、お子さんが自信をもって「バックのフライならまかせて!」と言ってくれる瞬間がきっと来るでしょう。
その姿は、ただ捕れるようになるだけでなく、“自分で野球を楽しめる子ども”へと成長している証です。
親としても胸があたたかくなる、そんな未来につながっていきます。