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『おおきく振りかぶって』から学ぶ野球応援ママのあれこれ

『おおきく振りかぶって』から学ぶ野球応援ママのあれこれ

野球応援初心者ママのスタートライン

子どもが少年野球を始めた当初、私は野球のルールをほとんど知らない“応援ママ一年生”でした。

ルールだけでなく、保護者としての応援マナーもわからず、ネットで必死に「野球 応援 ママ」などと検索しては、参考になりそうな情報を探していたものです。

そんなとき出会ったのが、漫画「おおきく振りかぶって」でした。

この作品が、私にとって「野球ママとしての心構え」を教えてくれる教科書になりました。

おおきく振りかぶってとは

おおきく振りかぶっては、月刊アフタヌーンで連載されている高校野球漫画で、2025年11月時点でコミックスは38巻まで刊行され、アニメ化もしています。

主人公・三橋廉(みはし れん)は、祖父が経営する群馬の三星学園中等部野球部でエースピッチャーを務めていました。

しかし「経営者の孫だからひいきされている」と、仲間からいじめを受け、自信を失ってしまいます。

それでも「エースでいたい」という思いは強く、ストライクゾーンを九分割して投げ分けるほど練習を重ねる努力家。

高校は、実家のある埼玉の西浦高校へ進学し、新設された硬式野球部でキャッチャーの阿部隆也(あべ たかや)と出会います。

厳しくも的確な阿部のリードに支えられ、少しずつ自信を取り戻しながら、「自分の投球でチームに貢献したい」「本当のエースになりたい」と心から思えるようになっていく、そんな成長の物語です。

今までにない“新しいスポ根”

おおきく振りかぶっては、従来のような「気合いと根性」で勝つスポ根ものではありません。

心理的な成長やチーム内のコミュニケーションを丁寧に描くことで、「心の支え」や「信頼関係の築き方」に焦点を当てています。

リアルな人間関係やメンタルケアが中心にあるからこそ、野球初心者ママにも共感できる要素がたくさんあるのです。

応援中の“ため息”はNG!

試合中、チャンスを逃したりミスが続いたりすると、ついスタンドで「はぁ…」とため息をついてしまうことがありますよね。

でもそれは、選手たちのやる気を下げてしまいます。

作中では、西浦高校野球部の監督・百枝(ももえ)まりあが、応援団長に立候補した三橋の幼なじみ・浜田良郎(はまだ よしろう)に、「ため息をつく親がいたらスタンドから叩き出して」と冗談半分に話すシーンがあります。

それほどまでに、“応援の空気”はチームの雰囲気を左右するということ。

私もそれを知って以来、どんな場面でもため息はぐっと飲み込み、「次でいこう!」などと、前向きな声を出すように心がけています。

保護者もチームの一員

おおきく振りかぶってでは、選手だけでなく、応援する保護者にもスポットが当たります。

主人公の母・三橋母は、中学時代は息子の試合を応援したことがありませんでしたが、高校野球で初めて“応援ママデビュー”します。

大学教授として忙しく働きながらも、息子の活動を支えようと手探りで奮闘。

ベテラン応援ママたちと協力しながら、チーム全体を支える姿勢はとても印象的です。

スタンドでママ同士が笑い合うシーンもあり、「親もチームスポーツなんだ」と感じさせてくれます。

(実際の現場では、盛り上がりすぎて注意されることもありますが、それもご愛敬…)

「どうせなら楽しもう」という気持ちを忘れずに

作中の応援ママたちは、わずか三年間の高校野球を「どうせなら楽しもう」と全力で支えています。

合宿での食事作りや買い出しも、みんなで笑いながら取り組む姿が描かれていて、見ているこちらも温かい気持ちになります。

私自身もこの作品に出会ってから、チーム役員や当番の仕事を前向きに、そして楽しんで取り組む気持ちになりました。

もちろん大変なこともありましたが、そのときにできた“ママ仲間”とは今でも年に数回集まる関係が続いています。

楽しむ姿は、子どもの力になる

どんな形で前向きになれるかは人それぞれ。

でも、楽しんで応援しているお母さんの姿は、間違いなく子どもの励みになります。

おおきく振りかぶってが私に教えてくれるのは、「子どものために頑張る」だけでなく、「親自身も楽しむ」ことの大切さ。

一緒に笑って、一緒に悔しがって、三年間を心から楽しむ。

それが、最高の応援ママの姿なのかもしれません。