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チームメイトが高学年のAチームに帯同することに!

チームメイトが高学年のAチームに帯同することに!

成田唯

息子が小学4年生のときのこと、少年野球チームに所属している頃の話です。

息子のチームメイトが高学年のAチームに帯同することになりました。

嬉しいニュースのはずなのに、心のどこかが少しざわつくそんな出来事でした。

期待のチームメイトがAチーム帯同へ

その子は、息子が1年生の冬に入部してからずっと一緒に頑張ってきた仲間です。

いつも声が大きくて、練習にも前向き。負けず嫌いで、上の子たちにも物怖じせず挑戦していくタイプでした。

コーチから「次の試合、Aチームに帯同させることにした」と聞いたとき、

「やっぱりな」と思う反面、胸の奥が少しだけチクッとしました。

努力が実を結んだのは本当に喜ばしいことです。

でも、“うちの子はまだそのステージに立っていない”という現実を突きつけられたような気がして笑顔で祝福するのがとても大変だったのを覚えています。

確かに練習のモチベーションは高いもんな…

思い返せば、その子はいつも一歩先を見て練習に励んでいました。

練習後、家に帰ったあとも必ず自主練でバットを振る姿。

「そりゃあ選ばれるよね」と素直に思える自分がいる一方、それでも、心のどこかで“うちの子だって頑張っているのに”という感情が悶々として残ります。

努力を見ているからこそ、余計に複雑なんですよね。

ついつい比較してしまう自分

息子はどちらかといえばマイペース。

言われたことはきちんとこなすけれど、自分から「もっとやりたい」とは言わないタイプ。

そんな息子を見ていると、つい比べてしまうんです。

「どうしてうちは呼ばれないんだろう」「やる気が足りないのかな」

頭では分かっているんですよ、「成長のタイミングは人それぞれだ」と。

悔しいと思ってないように見えて、実は焦ってるんだよね

そんなある日、夜遅くまでカタカタと音がして目を覚ましました。

そっと覗くと、息子が一人で素振りをしていました。

「Aチーム行くってすごいね」と話したあの日、

「ふーん」と淡々としていた彼。

“悔しい”を表に出せない子どもの不器用さに気づいた瞬間、

自分がどれだけ“焦り”を押しつけていたか、少し恥ずかしくなりました。

声かけの難しさ

「頑張れ」と言えば、追い詰めてしまうかもしれない。

「大丈夫」と言えば、軽く聞こえてしまうかもしれない。

だからその頃からはあえて何も言わず、ただ隣でお茶を渡したりユニフォームを洗ったり。

本当に焦らなくてもいい。

この子には、この子のペースがある。

そう思えるようになったのは、きっと私自身が“比べることの苦しさ”を知ったから。

いつか息子が自分のタイミングで羽ばたく日を信じて今日も静かにグラウンドの端から見守っています。

まとめ

子どもの成長を見守るというのは、思っている以上に忍耐が必要なのだと感じます。

同じように頑張っているのに結果が違う。仲間が先にステップを上がっていく。その姿を見送るとき、親の胸にはおめでとうの気持ちと同時に“焦り”や“悔しさ”が入り混じった複雑な思いが生まれます。心のどこかで「うちの子も…」と願ってしまうのは、ごく自然なことです。

でも、そんな感情の裏側には、「我が子を信じたい」「支えたい」という強い想いが確かにあります。親として比べてしまうのは、決して愛情が足りないからではなく、むしろ“愛している”からこそ。だからこそ、その気持ちが焦りとなって子どもに伝わらないよう、そっと心のそこに閉じておくことが大切なのだと思います。

「悔しい」をうまく言葉にできなくても、その心の奥ではちゃんと燃えている。

親ができるのは、「頑張れ」と背中を押すことよりも「大丈夫」と信じて待つこと。

その沈黙の中にこそ、子どもが自分のペースで“悔しさ”を“成長の糧”に変える拠り所ができるのだと思います。

親としての役割は、その瞬間を信じて日々の小さな頑張りを見逃さず、そっと支えること。その積み重ねがやがて子どもの自信となり、親の喜びへと変わっていくのだと思います。