ママブログ

体を大きくするためには、いつから、どんな食事をすればいいのか。

体を大きくするためには、いつから、どんな食事をすればいいのか。

akiko

これは、野球をする子どもを持つ親なら、一度は悩むことだと思う。

息子は小学校2年生から野球を始めた。その頃、年の離れたいとこがすでに野球をしており、中学生でリトルリーグに所属していた。しかし、どれだけ食べても太れず、体格で苦労していた。義兄から「体を大きくしたいなら小学生のうちから食べさせないと間に合わない」と言われ続けた。

その言葉を信じ、我が家は息子が野球を始めてから、とにかく「好きなものを好きなだけ食べさせる」方針にした。中心は揚げ物。朝からから揚げ、夜はとんかつとから揚げ。毎日、何かしら揚げていた。揚げ物を2種類、それに加えてさらにお肉料理を出す。正直、お金はかかった。でも、「今の時期にしかできない」と思っていた。野菜は苦手だったので、日曜日は毎週ちゃんこ鍋。夏でも鍋。そしてなんとしても野菜をとってほしく、平日はほぼ毎日豚汁。

その結果、小学4年生で体重は70キロを超えた。足は遅いし、動きも重い。それでも、息子には入団したときから「ホームランを打ちたい」という夢があった。その夢の通り、3年生から足の遅さを感じさせないほどの打球で、ランニングホームランを量産した。

ただし、学校では4年生〜6年生までは毎年「肥満児」として栄養指導が入った。「食事前に味付けなしのキャベツを食べる事」と言われたが、体をキープするために、基本的な食事は変えなかった。間食はしない子だった。小さい頃から「ご飯で満足する子」だったからかな、と今になっては思う。

中学に入ると、周りはタッパー飯で本格的に体づくりを始める。しかし息子はすでに体重100キロ。逆に減量指示が出た。揚げ物を少し減らすだけで10キロは簡単に落ちた。しかし、その10キロで飛距離も落ちた。そこで、減量と平行してスイングスピードを上げるため、ひたすら素振り。体の重さとキレの両立を目指した。他の子は素振りをしながら体重を増やしていく。13〜15歳、食べ盛りの成長期の子は食べても食べても太らない。そのうえ過度な運動。他の子達の体重はなかなか増えなかった。

中学時代は、他のチームのママさんにも体重の増やし方をよく聞かれた。毎度毎度だが「どうやったらそんなに大きくなるの?」と。私は迷わず一言、「から揚げ」と答えていた。息子の体格はどこに行っても有名で、100キロあって50mは7秒台で走れる。打球の飛距離は際立っていた。中学まではまず体づくり。筋トレは高校からで十分だと思っていた。

80キロ台まで落ちると、50m走は6秒台になり、サードも守れるようになった。でも飛距離は戻らない。ここで割り切った。「長距離打者は、足が速くなくてもいい」。再び体重を戻すと、打球は再び伸びた。

高校では練習量が増え、体重は85〜95キロを行き来した。周りがタッパー弁当を持っていく中、息子は普通のお弁当。帰りにファミチキ。それが彼には合っていた。

大学で一人暮らしが始まると、案の定体重は75キロに落ちた。食べ方が変われば体は正直に変わる。「体づくり=食事」だと改めて思う。息子は最大110キロまでいった。相撲界でも「100キロ超えられるか」は一つの才能と言われる。それだけ大きくなれる体質は、間違いなく武器だった。

もちろん、全員が同じ方法で大きくなれるわけではない。でも、スポーツを長く続けるなら、「今」だけでなく、「高校・大学の姿」を見据えた食事は、一つの戦略になると思う。

「朝から揚げ物は私が無理」「太りすぎてほしいわけではないし」「お金かかるよね」「夏は冷たいものしか食べてくれなくて」中学時代の他のママさんの言葉。息子のように朝から揚げ物を食べられるわけではないし、大きくなるのが全てではない。ただ、その子がどうなりたいのかによって食事内容は変わっていいと思う。バランスよくは理想かもしれないが、筋肉作りなんて高校からで十分。まずはケガをしない、病気をしない丈夫な体をつくること。これはスポーツに限ってではなく、健康に生きていくために必要。

母として、時に食事作りは、しんどい日もある。台所に立ち続けて、時に孤独になる。時には「もっと食べなさい」と声を荒げた日もあるだろう。でも、子どもが夢を追う姿を、栄養という形で支えられるのは、親だけの役目だ。目の前の体重や食べる量に一喜一憂するよりも、「成長の過程」を温かく見守ることが大切だと思う。その時間は、決して無駄にならない。

野球ママさん、どうか自分を責めないで。あなたはもう十分頑張っている。そして、子どもはちゃんと、それをわかっている。夢に向かって走る我が子の背中は、必ず親の愛情を覚えている。台所で揚げ物を揚げた日々も、味噌汁に野菜を入れた日々も、全部力になっているのだ。