ママブログ

中学野球のチーム選びに迷っているお母さんへ

中学野球のチーム選びに迷っているお母さんへ

akiko

うちの息子は、国立小学校の受験をして入学しました。そのまま中学、高校まで進める環境でしたが、小学生の頃は地域の学童チームで野球を続けていました。

そして中学生になるとき、息子の学校には野球部がありませんでした。野球を続けたいのであれば、クラブチームを選ぶ必要がありました。ここからが、親子にとってのもうひとつの大きな選択の時間でした。

中学のクラブチームは、本当にさまざまです。全国大会に名前がよく出るような強豪チーム、選手数がとても多いマンモスチーム、強い高校への進学に特に力を入れていると言われるチーム。それぞれが大事にしている考え方や空気があり、体験に行くとその違いがはっきりと見えました。

私は、野球を続けることと同じくらい、家庭の生活リズムも大切にしたいと考えておりました。勉強の時間や睡眠、家族で囲む食事、そういった日常が保たれていてこそ、スポーツも頑張れると思っていました。また、下に兄弟もいるので、保護者の当番が多すぎないこと、練習が夜遅くまで続かないこと、家族が無理をしないで続けられることを条件に考えていました。

でも、息子は違いました。息子は、超有名な強豪チームに憧れていたのです。甲子園スターやプロ野球選手をたくさん輩出しているチームでした。

そのチームに体験に行った日のことを、私は今でも覚えています。息子は当時100kgあり、体格では決して小さくありませんでした。しかし、そこで出会った選手たちは、身体の使い方やスピード、集中の質がとても高く、息子はその差を肌で感じていました。体験の子だけで紅白戦をしたのですが、息子だけヒットがでませんでした。

また、そのチームは保護者のかかわりが多くありました。ほぼ毎週のようにある保護者当番、差し入れや監督・コーチに、上級生の保護者に対する「気遣い」が必要な空気。夕方で終わるはずの練習が、実際は夜まで続く「自主練」。学校行事よりも試合を優先する雰囲気。そして、家から片道60キロ以上という距離。朝早く出て帰りが遅い生活が続くことを想像したとき、「これは、うちには難しいかもしれない」と、心のどこかで感じました。

でも、息子は憧れていました。チームのほうからも「来てほしい」と声をかけていただきました。すぐに答えを出せるはずがありませんでした。親としての気持ちと、息子の気持ちと、生活の現実と。しばらくは、心の中で行ったり来たりする日が続きました。

たくさん話し合った末、私たちが選んだのは、保護者当番のないマンモスチームでした。人数が多い分、試合に出られるかどうかは自分の努力次第です。悔しい日もあることでしょう。しかし、そのマンモスチームは文武両道がメインでした。強豪チームは強豪校への推薦が多いので寮に入ることを当たり前のように説明されましたが、このチームは高校生までは親元でしっかり生活を送ること、とし高校の推薦は地元が基本でした。

正反対のチームで比較のしようがありませんでした。

決めては?と聞かれても、はっきり言えません。でも、それでいいと思います。

その選択は正解だった?と聞かれても正解なんてわかりません。でも、それでいいと思います。

子どもの「やりたい」は、とても素直で力強いものです。でも、その後ろには、支える家族の生活があります。お母さんの気持ちも、同じように大切です。

体験だけでは見えないことも多いですし、子どもの立場によって保護者の見える景色は違います。だからこそ、どうかあなた自身の心の声にも耳を傾けてください。

中学の3年間は、思っているより短くて、でも、とても大切な時間です。そして何より子どもと一緒にかかわれる最後の時間です。

一緒に有名チームの体験に行ったお友達は強豪チームに入団しましたが、1年半ほどで辞めていきました。辞めることは悪いことではないと思っています。ただ、その選択を支えられる生活がなければ、続けることは難しいのだと、改めて感じました。

「いってきます」が自然に言える朝と、「今日も楽しかったね」と言える帰り道が続くこと。それが、いちばんの力になります。

あなたとお子さんに、ぴったりのチームが見つかりますように。

心の中で、そっと応援しています。