ママブログ

チームを変えることは逃げではない

チームを変えることは逃げではない

akiko

私の子どもは、小学校受験をして国立小学校に通っていました。

でも、地域とのつながりも大切にしたいと思い、2年生のときに家の近くのスポーツ少年団へ入りました。

そのチームは、8人のメンバーのうち、息子だけが国立小学校、もう1人が私立小学校、他の子は全員地元の公立小学校でした。

私は、学校が違うことで疎外感を感じないか心配でしたが、子ども自身はそんな心配をよそにすぐに馴染み、仲良く野球を楽しんでいました。

けれども、私自身はうまく仲間に入れませんでした。

練習の合間に話されるのは、学校行事や先生の話、クラスの出来事。

私はそこに入れず、ただ聞いているだけ。笑顔をつくりながらも、どこか心は遠くにあるようでした。

もう一人の私立小の子のお母さんは、まったく顔を出さず、当番はすべてお父さん担当。

そのため余計に「孤立しているのは自分だけ」という感覚が強くなりました。

家に帰ると、心がずっしりと重くなる日が続きました。

そんな私を見かねて、夫が「じゃあ俺が関わるよ」と、親コーチになってくれました。

私は心強く思いましたが、それはまた別の形の大変さを生んだのです。

土日は朝から夕方まで練習。

さらに週に2回の夜のミーティング。

行かなければ、翌日は会話が減り、輪に入れなくなる。

言葉にしない圧が、いつもそこにありました。

「大人なのに、どうして?」

そう思いながらも、私たちは「子どものため」と思いその空気に合わせ続けました。

監督に嫌われないように、気を遣い、迎合し、笑顔をつくり続ける日々。

息子は懸命に前を向いていました。

3年生、4年生になると公式戦が増え、体格に恵まれた息子は多くの試合に出場できました。

結果も出るようになり、親としては嬉しさもあり、がんばれました。

しかしある日、監督の息子の打率を息子が上回ったとき「やっちゃったね」「あーあ」といわれました。何のことかわからなかったのですが、その意味はすぐにわかりました。

息子は突然下のチームへ回されました。

理由も説明されず、ただ「そういうものだ」という空気だけがありました。

理不尽な降格、親のいじめ、監督の圧。

そこで、私たちはついに決断しました。

チームを変えることにしたのです。

息子はあっさりしていました。小学校4年生にして、私たちが苦しんでいるのがわかっていたようでした。他の親御さんたちが私たちの悪口を子どもに言って、それを息子が聞いていたようでした。もっと早く気づいていれば、と後悔しました。自分たちのことばかりで息子の変化に気づけなかったのかもしれません。

降格の理由も、本人が一番わけがわからなかったはずです。

次に入ったのは、地元のクラブチームでした。

入ってみると驚くことに、そのチームには地元の公立小学校の子が何人もいました。

理由を聞くと、

「前の少年団の評判を聞いて、こっちのチームにしたんだよ。」

と、みんなが言いました。

ああ、私たちだけではなかったんだ。

そう思った瞬間、胸につかえていたものがすっとほどけるようでした。

クラブチームでは、息子は4年生ながら4番を任され、仲間と笑いながら野球に向き合えるようになりました。

家に帰ると、その日の練習や試合の話をたくさんしてくれるようになり、野球が本来の「楽しいもの」に戻っていました。

あの時、決断してよかったと、心から思いました。

もし、今悩んでいるお母さんがいるのなら。

「チームを変えることは逃げではない」

私は、今ならはっきりと言えます。

子どもは、私たちが思っているよりずっとまっすぐで、状況をよく見ています。

大人の空気も、表情も、言葉にしない関係性も、ちゃんと気づいています。

そして、子どもは大丈夫です。

環境が変わっても、すぐに自分の居場所を見つけていきます。

苦しい場所にい続けることより、のびのびできる場所に移ること。

それは、子どもの未来を守る、あなたの未来を守る、大切な選択です。

どうか、自分を責めないでください。

あなたは、いままで十分に頑張ってきました。

そしてこれからも、子どもと一緒に前に進めばいいのです。

あなたとお子さんに、「ここが好きだな」と思える居場所が、必ずありますよ。

どうか、心が楽になるほうへ進んでくださいね。