ママブログ

試合前に響いた怒鳴り声|少年野球で感じた、親の在り方とチームの空気

試合前に響いた怒鳴り声|少年野球で感じた、親の在り方とチームの空気

まぽみん

公式戦の朝。 

緊張した空気の中で、子どもたちはベンチ横に荷物を並べていました。

でも、カバンの列は少し曲がり、帽子や水筒もバラバラ。

それを見た一人のママが、突然怒鳴り声を上げたのです。

「なんでこんなにぐちゃぐちゃなの! 公式戦の日でしょ!」

その声が響いた瞬間、ベンチがシーンと静まり返りました。

さっきまで笑っていた子どもたちの表情から、一瞬で笑顔が消えました。

 

ピリピリした空気の中で

コーチや監督も、公式戦前で少し緊張しているように見えました。

チーム全体にピリピリした空気が漂う中、その怒鳴り声は火種に火をつけたようでした。

子どもたちは荷物を直しながら、怯えたように顔を見合わせています。

怒鳴られたことより、大人たちの雰囲気が怖かったのかもしれません。

私はその光景を見て胸がざわつきました。

確かに整頓はできていなかったけれど、普段から「片づけよう」と言われているわけではありません。

なのに急に怒鳴られてしまった子どもたち。戸惑いのほうが大きかったはずです。

 

大人の焦りが、子どもに伝わる

その時、私の中にある気づきが生まれました。

怒鳴ったママも悪気があったわけではありません。

「しっかりしてほしい」「恥をかかせたくない」という思いが高まり、声が大きくなってしまったのでしょう。

でも、大人の焦りや緊張はそのまま子どもに伝わります。

あの怒鳴り声は叱責というより、「大人たちの焦り」を映し出しているようでした。

その後の子どもたちはどこか硬い表情で、いつもの伸びやかさがありませんでした。

私も、何もできなかった。そして私は後から強く後悔しました。 

怒鳴ったママを責めたいわけではありません。

ただ、沈んでしまった子どもたちに、「大丈夫、焦らなくていいよ」「ここから切り替えよう」とひと言かけてあげられたのではないか。

あの瞬間、子どもたちを救えるのは大人の落ち着いた声だったのかもしれません。

大人のひと言が、チーム全体の空気を左右するのだと痛感しました。

大人たちの心の余裕や、チームの温度差もバラバラだったのだと思います。

子どもたちは、大人の背中をよく見ています。

誰の言葉よりも、誰の姿勢よりも、“大人がどう振る舞うか”を敏感に感じ取っています。

あの日から、私が意識するようになったこと

あれ以来、私はチームでの声かけを見直しました。

「整頓できていなかった」ではなく、整えるための“機会”が足りなかったのだと気づいたのです。

練習でも荷物が乱れていれば、「今日はどんな並べ方にしようか?」と声をかけ、子どもたち自身に考えさせるようにしました。

すると、子どもたちは自然と相談しながら整えるようになりました。

叱られて動くときとは違い、自分で考えて行動した時の表情は誇らしげです。

整える力も考える力も、「怒られて育つ」のではなく「考える場」で育つのだと実感しました。

親同士も、支え合うチームでありたい

安心して野球に向き合うには、親同士の関係性も大切です。 

誰かが感情的になってしまう日もありますが、周りがそっと支え合える空気があれば、

その安心感は子どもたちにも必ず伝わります。

完璧な親なんていません。

でも、チームという“もう一つの家族”の中で、大人同士が歩み寄り学び合うことで、

子どもたちの野球人生はもっと豊かなものになる。 

今はそう感じています。

 

子どもたちのために、まず大人が落ち着く

試合の朝は、子どもも大人も緊張しています。

だからこそ大人が深呼吸して、「今日も楽しもう」「見守る側でいよう」と自分に言い聞かせることが大切です。

怒らない努力よりも、焦らない努力。

落ち着いて見守る姿は、子どもにとって安心そのものです。

おわりに

チームの雰囲気をつくるのは、子どもたちだけではありません。

大人の表情や声のトーンも、立派な“チームプレー”の一部です。

あの日の出来事は、私にとって大きな学びになりました。

これからも子どもたちの目線に立ち、「どうすればこの子たちが気持ちよく試合に入れるか」を考えながら行動したい。

整っていなかったのはカバンだけではなく、大人の心も、一緒に整えていく時間が必要だったのだと思います。