保護者として実践している工夫|少年野球を楽しむために親ができること
はじめに|少年野球の親だからこそ、悩むことがある
子どもが少年野球を始めると、練習や試合の送り迎え、道具の準備など、保護者の役割も一気に増えます。
「もっと上手になってほしい」「せっかく練習するなら結果を出してほしい」と思う一方で、つい口を出しすぎてしまうこともありますよね。
特に野球を始めたばかりの頃は、親としてどこまでサポートすればいいのか分からないものです。
大切なのは、親が野球を教え込むことではありません。子どもが野球を好きなまま続けられる環境をつくることです。
この記事では、少年野球の親として実践したい工夫を、日々の生活で取り入れやすい形で紹介します。
結論|親の役割は「教える」より「支える」
少年野球で保護者が意識したいのは、子どものプレーを細かく指示することよりも、安心して挑戦できる環境をつくることです。
具体的には、次のような工夫があります。
- 練習後は結果より頑張った部分を見る
- 試合では失敗を責めず、次の挑戦を応援する
- 子どもの話を最後まで聞く
- 野球以外の時間も大切にする
- 親子で野球を楽しむ
「もっと頑張れ」ではなく「今日も頑張ったね」
そんな一言が、子どもにとって大きな支えになることがあります。
少年野球の親が実践したい4つの工夫
1.練習後は「できたこと」を見つける
練習から帰ってきた子どもに対して、「今日は何ができなかった?」と聞くより、「今日は何ができた?」と聞くようにしています。
もちろん、技術を伸ばすためには反省も必要です。しかし、練習のたびにできなかったことを指摘されると、子どもは「野球は失敗してはいけないもの」と感じてしまう可能性があります。
たとえば、
「最後まで集中していたね」
「昨日より声が出ていたね」
「一生懸命走っていたね」
など、結果だけではなく過程にも目を向けます。
ヒットを打てなかった日でも、頑張った部分は必ずあります。
結果だけを見るのではなく、成長の途中を見る。
これを意識するだけでも、親子の会話は少し変わってきます。
2.試合中はできるだけ指示を出しすぎない
子どもの試合を見ていると、「もっと声を出して!」「走って!」など、つい声をかけたくなります。
親としては応援しているつもりでも、ベンチからの指示と保護者からの声が重なると、子どもが混乱することもあります。
そこで、試合中は技術的な指示よりも応援を中心にするようにします。
「ナイスプレー!」
「いいぞ!」
「思い切っていこう!」
こうしたシンプルな声かけなら、子どもも受け取りやすいでしょう。
特に失敗した直後こそ、責めるのではなく応援することが大切です。
ミスしたときに戻ってこられる場所がある。
それが家庭であれば、子どもは次のプレーにも挑戦しやすくなります。
3.野球の話をしない時間もつくる
少年野球を始めると、家庭での会話が野球中心になりがちです。
「今日の練習どうだった?」
「試合で打てた?」
「エラーしなかった?」
と毎日のように聞いていると、子どもによっては少し疲れてしまうこともあります。
そこで、意識して野球とは関係のない話をする時間をつくります。
学校であったこと、友達の話、好きなゲームやテレビの話など、何でも構いません。
子どもにとって、家庭は「野球を評価される場所」ではなく「安心できる場所」であってほしいものです。
野球を頑張っているからこそ、野球から離れて笑える時間も大切にします。
4.親自身も野球を楽しむ
子どもが野球を好きになるためには、親自身が野球を楽しむことも大切です。
キャッチボールをしたり、一緒にプロ野球を見たり、野球の動画を見ながら「あのプレーすごいね」と話したり。
難しいことを教えなくても、一緒に楽しむだけで十分です。
私自身も、子どもと野球の話をするときは「教えなければ」と考えすぎないようにしています。
「今のプレー、かっこよかったね」
「次はどんなプレーが見たい?」
そんな会話から、自然と野球への興味が広がっていきます。
親子で楽しんだ時間は、結果とは別のところに残ります。
「上手にさせる」より「好きでいられる」を大切に
少年野球の親になると、周りの子どもと比べてしまうこともあります。
「あの子はもう打てるのに」
「もっと練習したほうがいいのでは?」
そう感じること自体は、子どもを思っているからこそです。
ただ、子どもの成長にはそれぞれのペースがあります。
技術面で気になることがあっても、まずは「今どんなことを楽しんでいるのか」に目を向けてみるのがおすすめです。
野球を始めたばかりなら、ボールを捕れた、バットに当たった、試合に出られたなど、小さな成功を一緒に喜ぶ。
その積み重ねが「もっとやってみたい」という気持ちにつながっていきます。
親が焦らず見守ることも、立派なサポートの一つです。
少年野球の親が意識したい「声かけ」の違い
同じ内容でも、言葉を少し変えるだけで子どもの受け取り方は変わります。
こんなとき
避けたい声かけ
取り入れたい声かけ
ミスをした
「なんで失敗したの?」
「次はどうしてみたい?」
試合で負けた
「もっと練習しないと」
「最後まで頑張ったね」
ヒットが打てた
「次も打てるように頑張ろう」
「ナイスバッティング!」
練習を頑張った
「もっとできるよ」
「今日もよく頑張ったね」
もちろん、すべての場面で同じ声かけが正解というわけではありません。
大切なのは、子どもの気持ちを一度受け止めてから話すことです。
「どうだった?」と聞いて、子どもが話したいことを聞く。
親が答えを急がないだけでも、親子のコミュニケーションは変わってきます。
まとめ|今日からできる「小さな工夫」を一つ
少年野球の親にできることは、技術を教えることだけではありません。
練習や試合を頑張る子どもの気持ちに寄り添い、失敗しても安心して戻ってこられる場所をつくることも、大切な役割です。
今回紹介した工夫をまとめると、次の4つです。
- できなかったことより、できたことを見る
- 試合中は指示より応援を意識する
- 野球から離れて過ごす時間も大切にする
- 親子で野球そのものを楽しむ
まず今日からできることは、練習から帰ってきた子どもに「今日、一番楽しかったことは何?」と聞いてみることです。
野球が上手になることも大切です。
でも、それ以上に「野球を始めてよかった」と思える時間を増やしてあげる。
それが、少年野球の親としてできる大切なサポートなのではないでしょうか。