野球の忘れ物、いつまで親が確認する?子どもに任せるために親ができること
「グローブ持った?」
「水筒は?」
「帽子入れた?」
「スパイクは?」
野球の朝、玄関を出る息子に、つい何度も確認してしまいます。
前日の夜にも、
「明日の準備した?」
と聞いたはずなのに。
結局、出発前になると心配になって、親がバッグの中を確認してしまう。
野球をしている子どもがいる家庭では、よくある光景ではないでしょうか。
私も「自分の野球なんだから、自分で準備してほしい」と思います。
でも、忘れ物をして困る姿を想像すると、放っておけないんですよね。
しかも野球の場合、忘れ物によっては「本人が困れば済む」とも言い切れません。
集合時間が迫っているのに取りに戻ることになれば、送迎している親も困ります。
チームにも迷惑をかけるかもしれません。
だから、ついつい先回りしてしまう。
でも、いつまで親が確認すればいいのでしょうか。
野球は、とにかく持ち物が多いです。
グローブ、スパイク、帽子、水筒、タオル、着替え、補食。
試合ならユニフォームやベルト、ストッキングなども必要です。
季節によっては防寒着や熱中症対策のグッズも増えます。
子どもに、
「明日の準備、自分でやってね」
と言ってみる。
「わかった!」
と返事がくる。
でも翌朝、見てみたら水筒が置きっぱなし。
「あー!やっぱり!」
結局こちらが気づいて持たせる。
こんなこと、ありませんか?
「もう何年野球やってるの!」
と言いたくなることもあります。
でも、ここで少し考えてみると、毎回親が最終確認してくれる環境では、子どもからすると「忘れても何とかなる」んですよね。
親としては忘れ物を防いでいるつもりでも、知らないうちに「忘れても困らない環境」を作っているのかもしれません。
子どもに自分で準備できるようになってほしいなら、ある程度は失敗する経験も必要です。
水筒を忘れて困った。
タオルがなくて困った。
着替えを忘れて、帰りの車で泥だらけのままだった。
実際に困った経験があるから、
「次は確認しよう」
と思えることもあります。
親に10回「忘れないでね」と言われるより、一度自分が困ったほうが覚える。
これは野球に限らず、きっとそうですよね。
とはいえ、何でも「忘れたあなたが悪い」で済ませるのも違います。
例えば、試合に必要なユニフォームやグローブなど、忘れることでチームに影響するものもあります。
そのため、いきなりすべてを本人任せにするのではなく、少しずつ親の手を離していくのがいいのだと思います。
低学年のうちは、一人ですべて準備するのは難しいかもしれません。
そんなときは、親が準備するのではなく、親子で一緒に準備するところから始めてみます。
「明日は試合だから、何が必要かな?」
と一緒に考える。
慣れてきたら、次は本人に準備してもらい、最後だけ一緒に確認する。
さらに慣れたら、
「準備終わった?」
と聞くだけにする。
そして、最終的には何も言わない。
こんなふうに、一歩ずつ段階を踏んでいけばいいのではないでしょうか。
チェックリストを作っておくのもひとつの方法です。
「グローブ入れた?」
と毎回親が聞くのではなく、
「チェックリストを見て確認してね」
と伝える。
これなら、確認する役割を親から子どもへ少しずつ移していけます。
とはいえ、親がやったほうが早いんです。
子どもに任せると時間がかかります。
何度言っても動かない。
やっと準備を始めたと思ったら、途中で別のことをしている。
見ているこちらがイライラして、
「もういい!ママがやるから!」
と言いたくなる日もあります。
朝が早い野球家庭なら、なおさらです。
でも、「自分でできるようになる」ためには、自分でやる時間が必要なんですよね。
時間がかかっても待つ。
少しくらい入れ方が雑でも気にしない。
親にとっては、準備をすることより、見守ることのほうが難しいのかもしれません。
親としては、忘れ物ゼロで送り出せたら安心です。
でも、それをゴールにしてしまうと、ずっと親が確認し続けることになります。
本当のゴールは、
「忘れ物をしない子にすること」ではなく、「自分で考えて準備できる子になること」。
そう考えると、少しくらいの失敗も見守れる気がします。
もちろん、私も明日の朝になったら、
「水筒持った?」
と聞いてしまうかもしれません(笑)。
いきなり完璧に手を離すなんて、親にも難しいものです。
子どもが少しずつ自分でできるようになるように、親も焦らず手を離していけばいい。
いつか、
「準備した?」
と聞かなくても、自分で野球バッグを持って玄関を出ていく日が来るはずです。
そのとき、ちょっと寂しいような、でもきっとうれしいような。
野球を通して、そんな成長も一緒に見守っていきたいですね。